年上の前夫【2】

3月 27th, 2014

そこからが大変だったのです。
何から何まで手がかかる夫。
それでも「ありがとう」のヒトコトがあれば報われるものでしょう。
夫からそれを聞くことはありませんでした。
むしろ私を召使のように扱い、八つ当たりしました。
それに元気な頃には考えられないような行動を取るのです。
新興宗教にハマってみたり、イカガワシイ健康食品にも手を出していました。
いくら子供扱いされて不満があったとは言え、夫の威厳ある姿には、いつも惚れ惚れしていました。
そんなところも無くなってしまったのです。

介護のために結婚したようなものだ。。。
そういう思いが頭をもたげました。
そんなふうに考えてはいけない。。。夫は辛い思いをしているのだ。
なんどもそう思おうとしました。
しかしこの13年間を振り返っても、楽しいと思える思い出が余り無いのです。
「幸せ貯金」というのでしょうか。
何か苦しいことがあったときに、恋人時代や新婚時代の楽しかったことを思い出しては「もう一度頑張ろう」と奮い立たすものだと友人から聞いたことがありました。
それが私と夫にはないのです。
私は幸せ貯金の残高がないまま、ずっと走り続けていたのです。

息子はそんな私を理解していました。
「お父さんを捨ててもいいよ。誰が責めても僕はお母さんを責めないよ。」
離婚して新しい生活をするのもいいと思う、息子はそういうのです。
中学生なのに、そんな風に言って来るだなんて。
かなり悩んだのでしょう。
ただ母親が苦労をする姿を見たくないという気持ちが先立ったものだと思われます。
「お父さんには全部のお金を残してしていけば、お世話は誰かがしてくれるよ。お母さんに人生は一度きりだ。」
息子は泣いて頼んだ自分の言うことをきこうともせず、結果病に倒れた父親を、少なからず恨んでいました。
自分のことなど愛していないのだと思い込んでいました。
それは違うとなんども言いましたが、「そうとは思えないよ」と傷ついています。
このままではいけない。
修復するまで一緒に居なければ。。。そうも考えましたし、一緒に居ないほうがいいのかもしれない、そうも考えました。
答えは出ません。

私も悩みました。
ここで夫を捨てれば私はヒトデナシになってしまうのではないかしら。。。そうも思いました。
でも人生は一度っきり。。。そして決断したのです。

私の離婚の決断に対して夫は「勝手にしろ」と言っただけでした。
ここで「ありがとう」などと言われたら、きっと思い直したはずですが、その言葉を聞くことは出来ませんでした。

金銭的には確かに苦労ですが、とても充実した日々を送っています。
息子はしょっちゅう父親に会いに行っています。
それはそれでいいと思っています。
そうやって少しずつ修復できたらいいのです。

離婚で呪縛から解き放たれたような気分です。
再婚のために婚活を!などということは、今は考えられませんが。

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