紹介による結婚【2】

3月 7th, 2014

結婚しようといってくれた彼に、私は喜んでお受けすると答えました。
私が34才、三つ年上の彼は38才でした。
あちらのお父様は大きなスポーツ用品の会社の重役。
お母様も旧家族かなにかの末裔で、私を「息子の嫁にふさわしい」と言ってくださいました。
前のお嫁さんのことを引き合いにだし、ご夫婦でそうお話しくださったのです。
なにか優越感を覚え、前の奥さんに勝ったような気分になっていました。
私ほうは初婚でしたから、気にしないほうが珍しいでしょ?

彼が大変嫉妬心が強い人間だということが、結婚してからわかりました。
私の行動全てを把握していなければ、不機嫌になり物にあたります。
ええ、初めは物にあたっていたのです。
それが3ヶ月経ったあたりでしょうか。
一度私を突き飛ばしたことがありました。
それから何かのタガが外れたというか。。。DVと言えるものになっていったのです。
殴る蹴るの暴行は、身体のみならず顔に対しても行います。
私は勤め先の病院に、顔を腫らしたまま出勤せねばなりませんでした。
それがオカシイことだと夫も気がついたのでしょう。
顔に傷をつけてしまった日は、丁寧な電話を病院に掛け、私を休ませたりし始めました。
病院は、そんなに都度都度休める職場ではありません。
人の命を預かっている場所です。
私はアテにならない医師として、勤めをやめざる得なくなりました。

監禁状態です。
家から出ることも許されませんでした。
マンションの5階に二人で住んでいましたが、ダブルロックにしていました。
ひとつは通常の鍵。
もうひとつは外から掛けると内側からは開かない仕組みのものでした。
それでも「愛されているからこういう束縛を受けるのだ。。。」そう思い込んでいたのは、DVを受ける人の陥りやすい精神状態ですね。。。
今考えると分かることが多いのです。。。
私の精神状態は、明らかに常軌を逸していました。

いつものようにちょっとしたことからまた彼のDVが始まりました。
しかしその日の凶暴性はいつもより激しく、私はストーブに放り込まれるような格好で投げ出されました。
化繊のセーターではなかったのが幸いです。
「殺される!」その時ばかりはさすがの私もそう感じました。
このままでは殺される!
なんとか彼から逃げ出さなければ!

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